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日本号は、天下三名槍と呼ばれた槍の1つ。「黒田節」の母里友信の逸話の元となった 穂(刃長)二尺六寸一分五厘(79.2センチ)、茎一尺六分五厘(62.5センチ)、重さは912.7グラム、 樋(刃中央の溝)に優美な倶梨伽羅龍の浮彫がある。拵えを含めた全長十尺六分余(321.5)センチ、 総重量2.8キロ。無銘であるが、金房派の作と推定されている 余談だが信長の野望では呑取(黒田節に由来)とも呼ばれたりする
酒は呑め呑め 呑むならば 日本一(ひのもといち)のこの槍を 呑み取るほどに呑むならば これぞ真の黒田武士
文禄・慶長の役休戦中の際の出来事に由来するとされる。 京都伏見城に滞留中の福島正則の元へ、長政の使者として使わされた友信は、正則の屋敷で酒を勧められる。 友信は家中でも「フカ」と言われるほどの酒豪の者であったが、使者である手前それを固辞した。 しかし本人も酒豪である正則はこれに「飲み干せたならば好きな褒美をとらす」としつこく勧め、更には黒田武士は酒に弱い、 酔えば何の役にも立たないからだ、などと家名を貶める発言をした。 そこで友信はこれを敢えて受けて大盃になみなみと注がれた数杯の酒を一気に呑み干すと、褒美として、 正則が豊臣秀吉から拝領した名槍「日本号」を所望する。正則は不覚を取ることとなったが「武士に二言は無い」という言葉を受けて褒美に差し出した。 これによって「呑取り日本号」という異名と、越天楽(筑前今様)の節回しと供に「黒田節」として、黒田武士の男意気を示す逸話として広く知られるようになった
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