松江城(まつえじょう)。別名、千鳥城(ちどりじょう) 現存12天守の内の一つである平山城。日本100名城、日本三大湖城の一つ。国の重要文化財。 江戸時代初期に堀尾吉晴、忠氏親子が月山富田城からより利便性の高い地を求めて 宍道湖沿岸の松江の亀田山に築城した。 吉晴は築城の名手である豊臣秀吉の重臣であったこともあり、 江戸時代の平山城でありながら独特の銃眼や石落とし、T字に組まれた城下町など 非常に無骨で実戦的な仕掛けを多数備えた戦闘用の城塞である。 ただ、結局明治に至るまで一度も実戦には巻き込まれなかった。 湖畔の湿地帯を開発したことで水都と呼ばれるほど多数の川や堀が城下を巡っており、 城下の橋数は日本一とも言われ、平山城ではあるが水上の城としての趣もある。 「床几に座す鎧武者」とも言われる黒板に純白の漆喰、灰黒色の瓦というモノトーンの外観は、 現存12天守のなかでも人気が高い。 余談だが、大作格闘ゲーム「STREET FIGHTER」シリーズの リュウステージの背景である朱雀城はこの松江城がモデルであり、 その姿は「日本の城」の代表的なイメージとして世界中に広まっている。
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