松江城(まつえじょう)。別名、千鳥城(ちどりじょう) 現存12天守の内の一つである平山城。日本100名城、日本三大湖城の一つ。国の重要文化財。 また日本さくら名所100選、都市景観100選 主な城主は堀尾氏、京極氏、松平氏(越前松平)。 江戸時代初期に堀尾吉晴、忠氏親子が月山富田城からより利便性の高い地を求めて 宍道湖沿岸の松江の亀田山に築城した。 吉晴は築城や大規模工事を得意とした秀吉一党の最古参の一人で、 築城の名手と名高い加藤清正や藤堂高虎とも親交があり自らもまた名手であった。 そのため、江戸時代初期の平山城でありながら独特の銃眼や石落とし、不揃いの石を使った石垣、T字に組まれた城下町など、 美観を保ちながらも非常に無骨で実戦的な仕掛けを多数備えた戦闘用の城塞となっている。 結局明治に至るまで一度も実戦には巻き込まれず、明治期に天守閣以外破却されるが有志が買い戻して存続、 後の太平洋戦争でも無事だったため、現在に残っている。 水運を重視して湖畔の湿地帯を開発したことで水都と呼ばれるほど多数の川や堀が城下を巡っており、 城下の橋数は日本一とも言われ、平山城ではあるが水上の城としての趣もある。 「床几に座す鎧武者」とも言われる、黒板に純白の漆喰、灰黒色の瓦を使用したモノトーンの外観は、 現存12天守のなかでも人気が高い。 2001年に当時の工法で正面の二の丸櫓が復元され、更に美しい外観を取り戻している。 余談だが、大作格闘ゲーム「STREET FIGHTER」シリーズの リュウステージの背景である朱雀城はこの松江城がモデルであり、 その姿は「日本の城」の代表的なイメージとして世界中に広まっている。 残念ながら国宝には指定されていないが、 現在、国宝化を目指して研究や推進の運動が行われている。
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照 画像を非表示
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照 画像を非表示